印刷及び印刷機材業界最大の展示会drupa2008(国際総合印刷・メディア機材展)が、5月29日に開幕し6月11日までの14日間、ドイツのデュッセルドルフメッセで行われた。私もずいぶん長いことドルッパを見てきたが、純粋に見学者として訪れるのは今回が初めてであり、JAGATの研究調査部長という立場は意識しながら個人的な感想もコメントしてみたい。 DRUPA(drupa)とはもともとDruck und Papier(印刷と紙)の造語であり、本来は大文字で表記されていた。それがミレニアムにprint media messe(印刷メディア展)と位置づけが変わり、drupaと小文字で表記されるようになったのである。簡単に歴史を振り返るとDRUPA1995が「CTPドルッパ」、drupa2000が「デジタルドルッパ」、drupa2004は「JDFドルッパ」、そして今回のdrupa2008は「インキジェ