格 (Kasus, Fall) は、名詞句や代名詞が文の中でどのような役を担うかを文法的に示す語形変化であり、ドイツ語では重要である。ラテン語や古典ギリシア語などの古典語と異なり、名詞自体の格変化はごく一部に残るだけで、多くの場合は限定詞(冠詞など)が格を表示する点に特徴がある。 ドイツ語の格には主格 (Nominativ)、属格 (Genitiv)、与格 (Dativ)、対格 (Akkusativ) がある。なお日本では(学術的用途も含めて)これらの格をそれぞれ1格・2格・3格・4格と呼ぶことがある。これはドイツ語の 1. Fall, 2. Fall, 3. Fall, 4. Fall に相当し、また Werfall, Wes(sen)fall, Wemfall, Wenfall の名称もある。しかし、英米のドイツ語教育では使われず、また(表にする場合等の)順序もnominative,