体はすでに限界だった。初球カットボールに、大瀬良の顔がゆがむ。 平田の打球が二遊間を抜けていったからではない。シーズン途中から中指の関節に痛みがあった。関節炎の影響でリリース時、最後に押し込めない。特にわずかにひねるカットボールでは激痛が走る。決勝点となるエルナンデスの適時打もカットボールだった。 http://number.bunshun.jp/articles/-/824365
緒方孝市監督は「大地に責任はない」とコメント。前田のメジャー行きが噂される中、大瀬良にはエースとしての期待もかかる。 よみがえる光景に胸がしめつけられる。球場を360度一周できるマツダスタジアムのコンコースを走ると、誰もいないグラウンドが目に入る。自然と地面を蹴る力が強くなり、速度があがった。 「マツダスタジアムでやることで、あの悔しさを忘れないようにしたい」 今季最終戦から約1週間、広島ナインには休みが与えられた。大瀬良大地は毎日のようにマツダスタジアムに姿を見せ、そして走った。まるであの日の光景を胸に刻むように──。 2015年10月7日、マツダスタジアムでの中日戦。勝てば3年連続クライマックス・シリーズ進出が決まる一戦だった。しかし、広島の空気は重い。先発の前田が走者を背負いながら要所を締める投球でスコアボードに0を並べるも、広島打線も0行進。さらにイニングが進むにつれて、重荷を背負
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