簡単に抑えていたと思ったら、あっさりと連打を食らってしまう。 5月8日のヤクルト戦、広島の大瀬良大地の投球は、そんな両極端な内容だった。 5回までの大瀬良は、落ち着いたマウンド捌きで相手を翻弄していた。 初回の2死一、二塁、4回の1死一、二塁のピンチでは、前回登板まで26打数で被安打ゼロという得点圏での無類の安定感を誇示。4安打、6奪三振で無失点、球数は64球と、理想的な試合運びを演じていた。 ところが6回、それまでの投球が嘘だったかのように激変する。 先頭の比屋根渉に二塁打、川端慎吾には今季初めて得点圏でタイムリーを許してしまうと、バレンティン、雄平には2者連続本塁打を浴びてしまう。たったの6球で4失点。1死後、荒木貴裕に安打されたところで無念の降板となった。 5回まで味方打線が爆発し7点の大量援護、中継ぎ陣の踏ん張りもあって4勝目を手にできた。それでも、試合後の大瀬良は、新人らしく笑み