──冒頭の祖父・政孝氏の葬儀でのシーンが印象的です。 85歳で亡くなり、天寿を全うしたといっていい。最後のお別れの儀式の際に、父・威が刷毛に含ませたウイスキーで唇を湿らせた。しかし、1日1本以上飲む人だから、唇を湿らせるだけのタイプではない。口に含ませるだけでは満足しないだろうと思い、体全体にニッカG&Gを1本丸ごと振りかけた。青山葬儀所に芳醇なウイスキーの香りが立ち込め、祖父も心なしか満足げに見えたものだ。 祖父は1894年生まれ、たまたま今年は生誕120年。創業したニッカウヰスキーも80周年という節目の年に当たる。スコットランド出身の祖母リタは私が8歳のときに亡くなっているから、直接の記憶で多くを語ることはできないが、祖父(の死)は26歳(のとき)だったので、より記憶は深い。ただ、あらためて父の書いた本を読むと、葬儀の際のウイスキーはスーパーニッカになっている。記憶違いがあるかもしれな
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