現代グローバル資本主義は、その黎明期より遥かに複雑化し、新自由主義的統治からなる規律社会化、貧困、格差、労働問題、金融危機、長期停滞、人為的気候危機、ブルシット・ジョブの増大、自然の搾取から生じるコロナ危機、右派ポピュリズム台頭、左派勢力の陳腐化、レイシズムに陰謀論など様々な巨大な問題を引き起こし、増大させている。 そのような危機のなか、ポストキャピタリズム、脱成長コミュニズム、エコ社会主義、左派加速主義といった多様な立場が左派思想家から提出された。また、この左派理論の潮流は相互に、大なり小なり緊張関係を構築していることはいうまでもない。 本稿 では、健康体操レベルの社会運動や左派が自身の無力さを隠蔽する「クソつまらない」状態を脱却するために、「新しい左派」の立場からポストモダン以降蓄積された左派理論を概観し、緊迫した世界のなかで今、我々はどのような想像力でもって、資本主義、民主主義の問題
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