2014/12/19 日本野球では未だに根性論に基づいた指導が一般的だ。その指導法には長所もあるが、投手の肩や肘に負担がかかるという致命的なデメリットがある。投げ込みの功罪を、侍ジャパンの15U代表監督を務める鹿取義隆が語る。 鹿取義隆、57歳。サイドスローの投手として巨人や西武で活躍。1990年に最優秀救援投手に輝いた。巨人で投手コーチを務め、2006年にWBC日本代表の投手コーチとして優勝に貢献。現在は侍ジャパンのU15代表監督を務めている(写真:アフロ) 上達をもたらすのは根性か科学か 今秋から楽天イーグルスを率いる大久保博元監督のあるコメントに、思わず耳を疑ったことがある。スポーツニッポンの報道によると、「1軍でも守備が課題の選手なら、1000本ノックにトライしてもいい」と語り、「(1000本ノックは)医学的に効果がある、と言う大学の先生もいる」と説明したというのだ。 1000本ノ
2015/1/16 当連載ではこれまで、肘という視点を通して野球界の構造的問題について考えてきた。取材やコメント欄で目にしたのが、「サッカーのように指導者ライセンス制度を取り入れるべき」という意見だ。 では、指導者ライセンス制度を採用することにどんな利点があるのか。サッカー界で長らく指導者を務めているふたりに話を聞くと、なぜプロ野球選手よりJリーガーを志す少年が増えているのか、逆説的に浮かび上がってきた。 「日本サッカーの父」ことデッドマール・クラマー氏が指導者養成の重要性を説き、日本サッカー協会は指導者ライセンス制度を構築した。(写真:アフロ) 「指導者は子どもたちの未来に触れている」 今から15年ほど前、日本サッカー協会の山口隆文氏を訪れた某日本野球組織の関係者がいた(山口氏は現在、日本サッカー協会技術委員長として育成を担当)。訪問の目的は、同じ筑波大学出身の山口氏に日本サッカー協会の
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