成熟したサッカー王国のファンのありようから、日本のサッカー界を思う。8年前、日本サッカーは「冬」を見た。では、今度はどうだろう。 週替わりで複数の論者が一つのテーマを論じ合う『J論』。今週のテーマは「W杯の日々から思う、Jリーグという日常」。いよいよW杯もクライマックスを迎えているが、J1リーグも7月15日から再開を迎える。この「僕らの日常」についてあらためて考えてみたい。第四回目に登場するのは、流浪のフォトジャーナリスト・宇都宮徹壱。成熟したサッカー王国のファンのありようから、日本のサッカー界を思う。8年前、日本サッカーは「冬」を見た。では、今度はどうだろう。 ▼ミネイロンの悲劇に思う 7月8日(現地時間)、ブラジル・ベロオリゾンテで、この原稿を書いている。そう、W杯準決勝で、開催国ブラジルがドイツに1-7という歴史的大敗を喫した日だ。いやはや、ものすごいものを見せてもらった。日本がコロ