西宮は入り海だった そんな古代の地形を散歩しよう 兵庫県西宮市に鎮座する広田神社の境内に、このような地図の説明板がある。特に左の地図がとても興味深い。 地図には「古代遺跡(3〜4世紀)と現代の西宮」とあり、古代の地形図に古墳や須恵器などが出土した場所がプロットされている。中でも一番気になるのは、西宮の中心地一帯が海であったという事だ。これは早速調べないと。ということで、この地図の元となる地図を探してみました。 「西宮市史第一巻」より この地図は「西宮市史第一巻」に載っていた「津門の入り海の推定復元図」。広田神社にあった地図はかなりデフォルメされていましたが、こちらは忠実に古代の入り海の海岸線が書かれている。海岸線に沿って須恵器や弥生式遺物が出土しているのがよくわかります。津門(つと)では銅鈬も出土していたようですね。津門は、かつて栄えた港町。この入り海はよい船溜まりで、大陸往復の船が難波津