埼玉県知事選は9日投開票され、現職の上田清司氏(67)が、自民党県連が推薦する元総務官僚の塚田桂祐氏(58)、県労働組合連合会議長の柴田泰彦氏(62)、元県立高校教諭の武田信弘氏(61)、元米菓会社長の石川英行氏(52)の新顔4人を破り、4選を決めた。投票率は26・63%。知事選として全国で最も低い投票率の前回(24・89%)は上回ったが、全国3番目の低率を記録した。 上田氏は1期目の2004年、知事の任期を連続3期までとする「多選自粛条例」を都道府県で唯一施行。条例を破る形で立候補したことが問われた。「知事の条例破りは前代未聞」と批判を受けたが、知名度と実績をいかし、4人の追随を許さなかった。