認知症にならないに越したことはありませんが、「もし認知症になってしまっても、なるべく家族や周囲の人に負担をかけたくない」と思う方は多いのではないでしょうか。認知症で家族など介護をする人が対処に困る問題行動は、以下の3つに分けられ、若い頃からの生き方や生活習慣によって、出やすい症状が異なります。 (1)葛藤型 (2)回帰型 (3)遊離型 今回は、上記3つの認知症による問題行動と、それらが出やすい性格や生き方の特徴について解説します。 ■(1)葛藤型 葛藤型の問題行動は、年老いて他人の世話を受けなければならなくなった自分と、「こうありたい」「こうあるべき」という自分に対するイメージがかけ離れてしまい、それが受け入れられず葛藤を引き起こしていることによって発生します。 このタイプによくみられる問題行動には以下のようなものがあります。 ・家族や介護者のちょっとした言動に対し「馬鹿に