生活保護を受けている人は、ことし3月の時点で全国で217万人余り、世帯は160万世帯を超え、いずれも過去最多となったことが、厚生労働省のまとめで分かりました。 厚生労働省によりますと、ことし3月に生活保護を受けた人は全国で217万1139人で、前の月よりも4758人増えて過去最多を更新しました。 また、生活保護を受けている世帯も全国で160万2163世帯と前の月より3345世帯増え、初めて160万世帯を超え過去最多となりました。 世帯の内訳では、「高齢者世帯」が前の月よりもおよそ2万世帯増えて74万世帯を超え最も多く、全体の47%を占めました。 生活保護の受給者と受給世帯は、ことし2月にいったん減少したあと、3月になって高齢世帯を中心に再び増加しており、厚生労働省は「年金だけでは暮らせないものの、働くこともできない高齢者が増えているからではないか」と分析しています。