8年前、大津市で自殺した中学2年の男子生徒の両親が、いじめが原因だったとして当時の同級生らを訴えた裁判で、大津地方裁判所は「暴行などのいじめがエスカレートしていくなかで、男子生徒は死にたいと思うようになった」として、いじめが自殺の原因になったと認定し、2人の同級生に合わせて3700万円余りの賠償を命じました。 これに対し、同級生側は「殴るなどの行為はあったが、いじめではなく遊びだった。自殺との因果関係はない」などと主張していました。 19日の判決で大津地方裁判所の西岡繁靖裁判長は「友人だった同級生らとの間でいじる側といじられる側という関係が固定化するようになり、同級生は男子生徒を格下とみなして暴行などのいじめ行為をエスカレートさせていった。友人関係が崩壊し、上下関係に変わっていく中で男子生徒は無力感や絶望感を深め、死にたいと思うようになった」と述べて、いじめが自殺の原因になったと認定しまし