ブックマーク / www.udiscovermusic.jp (8)

  • ドナ・サマーの「I Feel Love」はいかにして音楽シーンに変革をもたらしたのか

    時は1977年。ブライアン・イーノとデヴィッド・ボウイは、ベルリンで『Heroes』の制作に勤しんでいた。そんなある日、イーノは新発売の7インチ盤を興奮気味に掲げながらスタジオに駆け込み、ボウイにこう熱く語った。 「このシングルはこの先15年のあいだ、クラブ・ミュージックのサウンドを一変させるよ」 そのシングルこそがドナ・サマーの「I Feel Love」だった。彼の言葉は確かに正しかったが、このコメントには2点の訂正が必要だ。つまり、“この先15年のあいだ”を“永久に”、そして“クラブ・ミュージック”を“あらゆる音楽”に変える必要があったのだ。 <関連記事> ・夫ブルース・スダノが語るドナ・サマー「私の知る限り、誰よりもすばらしい人物」 ・ドナ・サマーの新EP『Any Way At All』が“国際女性デー”にあわせて配信 Donna Summer – I Feel Love ジョルジオ

    ドナ・サマーの「I Feel Love」はいかにして音楽シーンに変革をもたらしたのか
  • マックス・リヒターの1曲8時間の楽曲「Sleep」が世界睡眠デーに初配信開始

    マックス・リヒターの8時間に及ぶ大作「Sleep」が3月16日の世界睡眠デーを記念して、初めてすべてストリーミングされることが決定した。 「Sleep」がストリーミング可能になるのは初めてのことであり、これにより、マックス・リヒターが意図したとおりリスナーは眠っている時間に何の邪魔も入らずに体験することが可能になる。 マックス・リヒターは言う、彼の創造性とは一つの明らかに社会的な目的として表現することで、幅広い注意をひくと感じるコンセプトから彼の楽曲は生み出される傾向があると。それは聴く人に旅をさせ、対話し、質問を投げかけるような物語を伝えるのが目的だ。「私は、自分の意識が休んでいるときに、脳には音楽のためにどんなスペースが残されているのかを探求したいと目指しています」 「『Sleep』は音程が高い音の使用を避けていますし、100ヘルツ以上のものはありません。これは子宮内の胎児の聴覚環境を

    マックス・リヒターの1曲8時間の楽曲「Sleep」が世界睡眠デーに初配信開始
  • ヒップホップと資本主義:なぜ、そこまで金銭にこだわるのか【#HIPHOP50】

    1973年8月11日はヒップホップ誕生日とされている。クール・ハークと妹のシンディ・キャンベルが、ニューヨークのブロンクスでパーティーを開き、ヒップホップの音楽文化が誕生した歴史上重要な日とされ、米国上院では8月11日を「ヒップホップ記念日」として制定した。 今年の50周年の日に合わせて、ライター/翻訳家の池城美菜子さんが全5回にわたってヒップホップを紐解く短期集中連載を実施。第2回は「ヒップホップと資主義」について。 ヒップホップ生誕50周年を記念したプレイリストも公開中(Apple Music / Spotify / YouTube)。 <関連記事> ・【連載第1回】ヒップホップとは何か、その定義とは ・【連載第3回】:いまさら聞けないヒップホップの地域分類とサブジャンル ・グラミー賞にてHIPHOP50周年を祝う盛大なトリビュートが披露 ・50周年の年に考える、ジャマイカの影響と

    ヒップホップと資本主義:なぜ、そこまで金銭にこだわるのか【#HIPHOP50】
  • プログレッシヴ・ロック界のベーシスト・ベスト20:サウンドの根幹を支えるミュージシャンたち

    ベーシストというのは、昔からバンドの中でも“静かな男”というイメージが強く、映画『スパイナル・タップ』に登場するデレク・スモールズにいたっては“ぬるま湯”のような役割だとさえ言い放っている。 しかしながら、プログレッシヴ・ロックというジャンルに括られるベーシストでこの例に当てはまる人物はほとんどいない。彼らは素晴らしいリフを弾いたり、パワフルな低音で演奏を支えたり、時には目も眩むようなソロを披露したりすることさえあるのだ。 ここではそんなプログレッシヴ・ロック界を代表する名ベーシストたちを紹介していきたい。4の弦(場合によっては、その数は8や12ということもある)を操ってプログレ・サウンドの根幹を支えるミュージシャンたちを讃えていこう。 なお、下記のリストから漏れていると感じるプログレッシヴ・ロックの名ベーシストがいると感じられた方は、ぜひ下のコメント欄を通じてその名前を教えてほしい

    プログレッシヴ・ロック界のベーシスト・ベスト20:サウンドの根幹を支えるミュージシャンたち
  • メガデス初の武道館公演ライヴレポ:マーティがゲスト参加し、現在の充実ぶりも示した歴史的90分間

    2023年2月、全米全英アルバムチャート3位(全英では自己最高位)を記録した最新アルバム『The Sick, The Dying…And The Dead!』を引っさげたジャパンツアー中のメガデス。そんな彼らが2月27日には自身初となる日武道館公演を開催。元メンバーのマーティ・フリードマンがゲスト参加しての約24年ぶりの共演が話題となっている。 そんなメガデスが奇跡的な一夜について、音楽評論家の増田勇一さんによるライヴ・レポートを掲載。 あわせてこの日のライヴのセットリストがプレイリストとなって公開されている(Apple Music / Spotify)。 <関連記事> ・【独占インタビュー】メガデスのデイヴ・ムステインが新作について語る ・メガデス、初の武道館公演への意気込みや癌を乗り越えた新作アルバムの制作を語る ・メガデス、2/27の日武道館公演で、マーティ・フリードマンとの共演

  • 映画『BLUE GIANT』の劇中でジャズ・ファンをうならせる3つのこだわりポイント

    シリーズ累計920万部超の大人気ジャズ漫画BLUE GIANT」(原作:石塚真一)が、2013年の連載開始から10年の時を経て遂にアニメーション映画化され2023年2月17日から大ヒット上映中だ。 “音が聞こえてくる漫画”として数々の口コミと共に高く評価されてきた「BLUE GIANT」だが、今回音楽を担当したのは世界的ピアニストの上原ひろみ。今回、主人公・宮大たちが結成するトリオ“JASS”のオリジナル曲だけでなく、劇伴音楽をほぼ全曲書き下ろし、演奏及びサウンド・プロデュースを務めている。また、映画と同日に発売されたサウンドトラックは、日iTunes Storeで総合アルバム・ランキング1位、オリコンデイリーアルバムランキングで2位を獲得している。 「最大の音量、最高の音質で、物のジャズを届けたい」というスタッフの情熱が込められた映画BLUE GIANT』。劇中に登場するジャ

  • 04 Limited SazabysのGENとTOTALFATのBuntaが語るマシン・ガン・ケリー新作『Tickets To My Downfall』

    2020年9月25日に発売されたマシン・ガン・ケリー(Machine Gun Kelly)の最新作『Tickets To My Downfall』。このアルバムは今までラッパーとして4枚のアルバムを発売してきた彼の初のポップ・パンク・アルバムとなり、自身初の全米アルバムチャート1位を獲得、ロック・アルバムとして約1年1か月振りの首位となりました。 このアルバムの国内盤の発売(12月9日)に合わせて、04 Limited SazabysのGENさんとTOTALFATのBuntaさんが対談。その模様を掲載します。 <関連リンク> ・04 Limited Sazabys:公式サイト / Apple Music / Spotify / YouTube ・TOTALFAT:公式サイト / Apple Music / Spotify / YouTube ――今日は、ポップパンクが背骨になったマシン・ガ

  • 2021年英アルバムチャート1位の約半分がロック作品。復権の兆しと近年で最も勢いがある理由

    ストリーミング時代になり世界的にポップやヒップホップが台頭している音楽シーンですが、全英アルバムチャートではロック・アルバムがチャート1位を獲得することが、昨年、そして2021年の上半期では格段に増えています。1位になったロックの作品や話題の作品、そしてなぜロック・アルバムが1位になっているのかについて『rockin’ on』5代目編集長、現在は音楽ライター/ジャーナリストとして活躍されている粉川しのさんに解説いただきました。 <関連記事> ・英チャートに異変!?久々にロックアルバムが1位を連発中 ・イージー・ライフ(イージー・ライフ):UKバンドの枠組みからはみ出す5人組の魅力とは ・イージー・ライフ『life’s a beach』解説:コロナ禍で作り上げた逃避/日常/希望 5月28日にリリースされたイージー・ライフの待望のデビュー・アルバム、『life’s a beach』が6月4日付

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