自衛官の自殺者数 ほかの省庁の2倍にも上る自衛官の自殺数に、防衛省が頭を悩ましている。07年度は4年ぶりに90人台を切ったが、ほかと比べて高止まりが続く。動機の半分以上が「不明」で、決定的な対策を見いだせていないのが実情だ。 自衛官の自殺者数は年60〜70人台で推移していたが、04年度に初めて90人を超えて過去最多の94人に達し、05、06年度も93人と続いた。07年度は83人とやや減少し、08年度も8月22日までの約5カ月で28人だ。しかし、「年末や異動時期に偏る傾向がある」(担当者)といい、最終的に減るかは不明だ。 人事院のまとめでは、一般職国家公務員10万人あたりの自殺者数は17.7人(05年度)。自衛官は34.4人(07年度)と、2倍だ。自殺者の半数以上は、隊員数が約14万人ともっとも多い陸上自衛隊が占め、海上自衛隊、航空自衛隊と続いている。 陸自では、駐屯地警備にあたる隊