古典の教科書では句読点と濁点を打って読みやすくしていますが、原文はこんな感じでした。現代の人々がLINEでテンを打たないのは、古典の方式に立ち返ったのだと考えることもできます。 ©iStock.com 句読点の定着までにはいろいろ試行錯誤がありましたが、現在のように広く定着したのは、実に20世紀に入ってからです。学校教育で句読点を教えるようになり、人々は自分で文章を書くときにもテンとマルを使うようになりました。 初期の教科書を見ると、今よりも若干テンが多い印象を受けます。それが、何年も経たないうちにこなれてきたというか、現在とさほど変わらない感じになりました。したがって、昔の教育を受けたからテンが多い文章を書くとか、今の教育を受けたからテンが少ないとか、そういうことはなさそうです。 本多勝一さんの「2大原則」 日本語の文章で句読点を打つ習慣は定着しましたが、理想的なテンの打ち方については、
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