MIYADAI.com Blog (Archive) > 昨今の映画状況についての座談会[寺脇研、荒井晴彦、宮台真司]での宮台発言です。 « 思想塾 & 未来心理研究会(ドコモ)、相乗り公開イベントのお知らせ【再掲載】 | 鮭缶のアラスカ鍋日記(貧乏風)さん、トラックバックありがとうございます » 宮台 僕の価値観は寺脇さんに近いと感じますが、社会学者なので価値観抜きのロールプレイをします。映画に限らずテレビドラマも音楽も「作家性のある表現」として受け取られる土壌が九〇年代に急に薄れました。最初にそうなったのは音楽です。カラオケボックスで歌われるのはCFソングやタイアップ曲ばかりで、コミュニケーションツールになる歌だけが売れはじめる。他人が知らない歌なのに自分だけ耽溺して歌う行為は、馬鹿にされ、忌避されます。この時期、かろうじて流れに組み込まれていなかったのが映画で、それ以外は小説や漫画も