リチャード・クーの最新刊『「陰」と「陽」の経済学―我々はどのような不況と戦ってきたのか』(参照)の奥付を見ると〇七年一月四日。今日である。すると謹呈本? そんなことはない。年末書店で平積みだった。 一言で言うと、面白い本だった。 正確に言うと私レベルにとって面白い本だった。 面白いってどう面白いんだと突っ込まれると、ちと照れる……いや照れるっていうのではないな。ネタ満載? ある意味ではそう。まあ、面白いですよ。一昨日のエントリ”極東ブログ: 経済談義、五年前を振り返る”(参照)でちらと触れた「エコノミスト・ミシュラン」(参照)の応答としても、落とし前を付けるっていうくらいあったりして、もしかしてリチャード・クーのハンドル(ネット上のニックネーム)を知らないのは俺だけ?とか思った。「バーナンキの背理」の背理も載っているし。 話のスジは前著「デフレとバランスシート不況の経済学」(参照)と同じ。