付加価値の高い鋼材の生産技術が盗まれたとして、新日本製鉄が韓国の鉄鋼大手、ポスコと同社日本法人、新日鉄元社員などを提訴した。昭和40年代に開発し、門外不出としてきた技術だけに、新日鉄の怒りは強い。ポスコに対し、1千億円の損害賠償などを求めている。ポスコは争う構えだが、敗訴すれば高収益な同事業分野からの撤退は避けられない。産業スパイの代償の大きさを知らしめる裁判となるか。
中国の通貨、人民元と日本の円を直接交換する取引が6月にも始まることが26日、分かった。日中両政府が東京と上海に市場を整備することで近く正式に合意する見通し。これまで円と元はドルを介して間接的に交換されてきた。直接取引が広がれば、交換手数料の削減が期待できるほか、急成長が続く日中貿易の拡大を後押しする効果も見込める。 ドルを除く主要外国通貨と元の直接取引が本格化するのは初めて。現在も円と元の直接取引は制度上可能だが、市場が未整備で金融機関の体制が整っていないことから、円と元の取引はほぼ全量がドルを介在させている。その結果、交換手数料がかさむほか、ドル相場の変動で損失が発生しかねない難点があった。 一方、日中貿易は年々伸びており、2011年の総額は前年比14・3%増の3449億1623万ドル(約27兆円)と、過去最高を記録した。ただ、両国間の貿易決済に使われる通貨はドルが主流で、元は1%程度に
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