橋下徹大阪市長が10日、野田佳彦首相の政権運営について「決定できる政治ができている」「集団的自衛権の議論やTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への参加表明など、当初言っていたことを着実に進めている」と評価したことが話題になっている。「野田首相を核に、考え方が同じ人が自民党、民主党を問わず集まると、ものすごい力強い政権になるのではないか」とも述べた。 その発言について、民主党再分裂・右派再編の仕掛けではないかとの見方や、民主党では集団的自衛権とTPPをまとめられないことを見越した褒め殺しとの見方、さらには小沢新党が大阪維新の会との連携に意欲をみせていることに距離を置いたのでは、などの解釈が飛び交った。 凄いことだ。一地方の首長の意見が全国レベルの話に昇華している。もはや一国の首相クラスの発信力である。というわけで、橋下市長が野田首相を評価した意図について解説願いたいという依頼が編集局より