著者:トム・ガリー(教養学部附属教養教育開発機構 准教授) 翻訳家・辞書編集者。1957年米国カリフォルニア州生まれ。シカゴ大学で言語学と数学の両修士課程を卒業。1983年から日本に在住。2002~2005年、東京大学大学院理学系研究科化学専攻で「化学英語演習」(Academic English for Chemistry)を担当。現在、教養学部でALESSプログラムのマネージング・ディレクター。
さまざまな組織の方々とお会いしていると、変革の時代における組織や人材についての悩みを聞く機会が少なくない。特に新しい取り組みを始めるに当たって、“老害”とか“Fozen Middle”とかいわれる人たちがいるために物事が進まない――ということもあるようだ。 そこで、自分がそうなっていないかを確認すべく、業務現場やSNS上で“これは老害では?”と感じる行動を洗い出し、反面教師としてリストアップしてみた。 客観的に自分の行動と照らし合わせてみると、該当していそうな項目もある。何事もバランスの問題ではあるが、気をつけようと思う。 自分の価値観での評価に偏りがちで、反対意見を聞くことが少ない。他人の話をさえぎって持論を長々と語ってしまう。 評論家的なポジショントークが多くなり、具体的なActivityについて自ら手を染めることが少ない。 他人の意見に対して、まず否定的なことを言ってしまう。ただし、
私たちは何かを書くとき、往々にして省略を用います。例えば、「1位/1番」すなわち「ナンバーワン」という意味で“No.1”のように書きますよね。 しかしこの“No.”、よく考えてみると不思議です。「ナンバー」と読むはずなのに、英語の“number”には“o”が入っていません。省略するなら“Nu.”なのでは? oよ、おまえは一体どこから来たんだ……? そもそもラテン語由来だった! 実は“No.”は、英語の“number”の省略ではないのです。では省略する前は何だったのかといえば、“numero”。ラテン語で「数において」という意味の単語です。 なるほど、“numero”の中には、確かに“o”が入っています。これにて一件落着……? なんでそこを取るんだ いやいや、“numero”を省略するなら“Nu.”で良いはずです。どうしてわざわざ最後の文字を取ってしまったのでしょう? これには、ラテン語の「
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