日本は世界のどこの国も経験したことのない超高齢社会へ突入している。世界銀行のデータによると、2014年の高齢化率(65歳以上の人口が総人口に占める割合)は25.78%で世界一位。2位のイタリアが21.45%、3位のドイツが21.25%なので圧倒的に高い。 高齢化率の上昇にともない高齢者が住む世帯も増加している。内閣府の2014年度版高齢社会白書によると、1990年の高齢者が住む世帯数は1,081万7,000世帯で全世帯の26.9%だった。これが22年後の2012年には2,093万世帯となり、全体の43.4%を占めている。 同時に高齢者の一人暮らし世帯も増加し続けている。1990年には161万3,000世帯で世帯全体の14.9%だった。これが2012年には486万8,000世帯で同23.3%を占めている。つまり、65歳以上の人が住む家の約4世帯に1世帯は一人暮らしなのだ。 このように高齢者世