賃貸物件は、原状回復という契約項目のもと、日本の賃貸物件はその自由さでは大きく諸外国から遅れている。長らく日本の賃貸物件は”釘一本打てない”とされていた。 しかし近年、個人の暮らしが多様化する中、「壁紙を自由に選ぶ」ことができる賃貸物件が出始め、初めてひとつの変化を見せる。そして、今や賃貸物件であっても壁紙が選べたりすることは特別な事ではなくなり、比較的自由に部屋に手を入れるセルフリノベーションの領域まで事例が増えつつある。 これまでに国土交通省では、個人の所有する住宅につき賃貸住宅としての流通を促進することを目的として、2013年度に「個人住宅の賃貸流通を促進するための指針(ガイドライン)」をとりまとめ、貸主が修繕を行わず、借主が自費で修繕やDIYを行う借主負担型の賃貸借契約に係る指針を整備してきた。そして、2016 年4月に「DIY 型賃貸借に関する契約書式例」と、活用にあたってのガイ
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