1980年代まで5%以下だった生涯未婚率(50歳時点で婚姻歴がない人の割合)は、2019年には男性23.4%、女性14.1%にまで上昇した。配偶者と離別・死別した人も含めると、2040年には15歳以上人口の半数が独身になるという。 しかし、日本社会は「結婚して子どもがいるのが当たり前」という旧来の家族観に囚われたままだ。この認識のズレが、さまざまな社会問題にも影響を与えているのではないだろうか。 『結婚しない男たち』(ディスカヴァー携書)、『超ソロ社会』(PHP新書)などの著書がある独身研究家の荒川和久さんと、社会問題の専門家であるリディラバ代表の安部敏樹が、「ソロ社会」の実態を探っていく。 ※本記事は、「リディ部〜社会問題を考えるみんなの部活動〜」で行われた12/24のライブ勉強会「クリスマス・イブに『クリぽっち』を分析する」の内容をもとに記事化した前編です。 1980年代の価値観を引き