東京都板橋区仲宿は、江戸時代には板橋宿の中心地だったところ。そんな宿場町の歴史を刻む「板橋宿仲宿商店街」の一角に、風情ある佇まいの古民家がある。2019年12月にオープンしたおむすびカフェ兼交流スペースの「板五米店」だ。多くのメディアに紹介され、話題を呼んでいる。おむすびや和テイストのスイーツを提供するカフェとしての顔とともに、地域住民の交流の場としての機能をもつ。 以前は「板五米店」という米店だった。2階建ての土蔵造りの建物は1914(大正3)年築。関東大震災や第2次世界大戦の戦火をくぐりぬけ、宿場町の町家の面影を残す建物として、板橋区の登録有形文化財になっている。特徴は、建物の左右両側の側面にレンガの壁が配され、洋風の意匠を取り入れていること。このレンガの壁の高さは2階の軒下まであり、火災が起きたときに延焼を防ぐ役割がある袖卯建になっている点も興味深い。さらには、レンガの壁が倒れてしま
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