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ブックマーク / blog.tokumaru.org (24)

  • ログアウト機能の目的と実現方法

    このエントリでは、Webアプリケーションにおけるログアウト機能に関連して、その目的と実現方法について説明します。 議論の前提 このエントリでは、認証方式として、いわゆるフォーム認証を前提としています。フォーム認証は俗な言い方かもしれませんが、HTMLフォームでIDとパスワードの入力フォームを作成し、その入力値をアプリケーション側で検証する認証方式のことです。IDとパスワードの入力は最初の1回ですませたいため、通常はCookieを用いて認証状態を保持します。ログアウト機能とは、保持された認証状態を破棄して、認証していない状態に戻すことです。 Cookieを用いた認証状態保持 前述のように、認証状態の保持にはCookieを用いることが一般的ですが、Cookieに auth=1 とか、userid=tokumaru などのように、ログイン状態を「そのまま」Cookieに保持すると脆弱性になります

    ログアウト機能の目的と実現方法
  • ブラインドSQLインジェクションのスクリプトをPHPで書いたよ #phpadvent2012

    この記事はPHP Advent Calendar 2012の20日目です。昨日はTakayuki Miwaさんの「ComposerとHerokuではじめる!PHPクラウド生活」でした。 以前、「『よくわかるPHPの教科書』のSQLインジェクション脆弱性」というタイトルで、同書のSQLインジェクション脆弱性について説明しましたが、SQLインジェクション脆弱性のあるSQL文がDELETE FROMだったので、先のエントリでは、脆弱性の悪用方法としてはデータ(ミニブログの記事)の削除を説明しました。簡単に「全ての記事を削除できる」ので重大な脆弱性ではありますが、個人情報などが漏洩する例ではありませんでした。 このエントリでは、ブラインドSQLインジェクションという技法により、DELETE FROM文の脆弱性から、個人情報を得る手法を説明します。 脆弱性のおさらい ここで、脆弱性のおさらいをしまし

    ブラインドSQLインジェクションのスクリプトをPHPで書いたよ #phpadvent2012
  • 「クロスサイトスクリプティング対策」でGoogle検索して上位15記事を検証した

    昨年の11月にブログエントリ『「SQLインジェクション対策」でGoogle検索して上位15記事を検証した』という記事を書いたところ、非常に好評で、「次はXSSについて書いてください」という要望をいただいておりました。中々XSSについては手がついておりませんでしたが、ようやく書いてみました。以下のURLで検索した結果の上位15位の記事を検証しました。 http://www.google.co.jp/search?q=クロスサイトスクリプティング対策&pws=0 検索結果は変動するため、私が検索した際の結果をEvernoteの公開ノートとして記録しています。 1~10位 11~20位 記事の「正しさ」の検証基準としては、IPAの「安全なウェブサイトの作り方改訂第5版」を参考に、最低限として以下が記述されているかどうかを確認しました。 HTMLのエスケープ処理を行う 属性値はダブルクォートで囲む

  • Webアプリケーションに対する広範なDoS攻撃手法(hashdos)の影響と対策

    28C3(28th Chaos Communication Congress)において、Effective Denial of Service attacks against web application platforms(Webプラットフォームに対する効果的なサービス妨害攻撃)と題する発表がありました(タイムスケジュール、講演スライド)。 これによると、PHPをはじめとする多くのWebアプリケーション開発プラットフォームに対して、CPU資源を枯渇させるサービス妨害攻撃(DoS攻撃)が可能な手法が見つかったということです。この攻撃は、hashdos と呼ばれています。 概要PHPなど多くの言語では、文字列をキーとする配列(連想配列、ハッシュ)が用意されており、HTTPリクエストのパラメータも連想配列の形で提供されます。PHPの場合、$_GET、$_POSTなどです。 連想配列の実装には