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小田嶋隆と文学に関するcerf310のブックマーク (1)

  • 第13回 文体と主語(その2)|コラム道|平日開店ミシマガジン

    文体を歩き方になぞらえるなら、主語はに相当する。どんなを履いているのかによって、歩き方はおのずから変わってくる。頑丈なを履けば歩きぶりは重厚になるし、サンダルを突っかけて歩く人間の足取りは余儀なく軽佻になる。かように、の選び方は歩行の基礎的なリズムだけでなく、その俊敏さや踏破性にも影響を及ぼす。 よく似たなりゆきで、主語は、文章のスタイルを規定している。最初にどんな仁義を切るのかで、後の行動が制約されるように、文体は、発言の主体である書き手の名乗り方次第である程度決定してしまう。 ということはつまり、書き手は、を履き替えるように主語を使い分けることで、文体を自在に操作することができるのだろうか。 さよう。ある程度は可能だ。 「僕」で書いた文章を「私」視点で書き改めれば、それだけでコラムの印象はずいぶん違ったものになる。逆もまた然りだ。 が、主語は、書き手のアイデンティテ

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