映画『火垂るの墓』や『かぐや姫の物語』で知られ、世界的に高い評価を受けるアニメーション映画監督の高畑勲さん(79)。 岡山市出身の高畑さんは9歳の時、1700人以上が犠牲になったとされる「岡山空襲」を経験しています。これまでその体験を語ることはほとんどありませんでしたが、戦後70年の節目を機に初めてふるさとでそのときの体験を語りました。 「この体験がなければ『火垂るの墓』は作らなかったかもしれない」と語る高畑さん。なぜ今みずからの体験を語ろうと思ったのか取材しました。 (岡山放送局 福田陽平記者) たくさんの死体見た 強烈な空襲体験 高畑さんの代表作の1つ『火垂るの墓』は、空襲で母親を失った幼いきょうだいが、2人きりで生き抜く姿を描いた物語です。映画で焼い弾が落ちる空襲のシーンには、当時9歳だった高畑さんが体験した「岡山空襲」の記憶が色濃く反映されています。 昭和20年6月29日。空襲の夜
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