「共創」十番勝負 NTTデータ編の第3回は、「極言暴論」の木村の眼で同社の共創による新規ビジネス創出の取り組みを斬る。第1回の自薦イチオシ事例の「日立造船との共創」、第2回の佐々木執行役員へのインタビューを通じて、はたして木村はどう評価したのか。 以前、NTTデータの役員らと海外でのIR(投資家向け広報)活動の話題になった時、「海外の投資家やアナリストにNTTデータの事業内容を説明するのが難しい」という話を聞いた。米デルのITサービス部門の買収など、海外でM&A(合併・買収)を続けているため、海外の投資家らの関心も高まっているが、彼らにはNTTデータの日本国内の事業内容は決して分かりやすいものではない。 「『NTTデータはSIerだ』と説明すればよいのでは」と思う読者もいるだろうが、SIerは典型的な和製英語だ。一見、System Integrator(システムインテグレータ)の略称のよう