牛レバーの生食禁止を機に需要がシフト、報告数が2倍以上に 2016/1/19 大西淳子=医学ジャーナリスト 2012年7月の牛レバー生食禁止を機に、代替として生食用豚レバーの提供が増え、E型肝炎の報告が急増しています。 豚肉には顎口虫、旋毛虫、有鉤条虫(ゆうこうじょうちゅう)といった寄生虫がいる可能性があるため、十分加熱して食べることが常識となってきました。ところが、腸管出血性大腸菌による食中毒の恐れがあるとして2012年7月に牛レバーの生食が禁止されて以来、生の豚レバーを代替として求める客と、提供する店舗が増加しました。 全国の自治体が行っている「食品、添加物等の夏期・年末一斉取締り」実施結果によると、生食用として豚レバーを提供していた店舗は、2012年末には80施設でしたが、2013年夏には190施設に増加していました。 2015年6月には食品衛生法に基づく「食品、添加物等の規格基準」