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ブックマーク / dlit.hatenadiary.com (9)

  • 古典教育や国語教育に関する雑感 - 誰がログ

    追記(2019/01/22) カリキュラムの話や読書案内について少し補足を書きました。 dlit.hatenadiary.com dlit.hatenadiary.com はじめに いつも読んでいただいている方には今更だが,こういう内容を書く際には少し自分のことについて書いておいた方が良いだろう。 私は言語学・日語学が専門の大学教員である。国語教育は専門ではないのでこれから書くことについてはできるだけ批判的に受け止めてほしい。ただ,自身の専門が国語教育の隣接領域の1つだということもあるし,教育研究科という名前の大学院(修士課程)で授業を持っていたりということもあり,いくつかの接点はある。利害関係者といっても良いのかもしれない。 来ならもう少し先行研究に言及しながら書いた方が良いのだが,あまりにも時間がないので中途半端な状態で公開する。どちらかというと半分ぐらいは自分のためのメモであって

    古典教育や国語教育に関する雑感 - 誰がログ
    ch1248
    ch1248 2021/02/20
    古典教育について
  • 漢字と「ことばの正しさ」と国語教育についてちょっとだけ - 誰がログ

    はじめに 下記の記事について、文字・表記はあまり専門ではないので(いつもの言い訳)誰かが詳しい説明を書いてくれたらいいなと思っていたのですが、やはり少し気になったので少しだけ書いておきます。理念的なお話が主です。 http://www.yomiuri.co.jp/national/20160210-OYT1T50028.html 違和感と正しさ 正確なところは文化庁から詳細な情報が出てみないと分かりませんが、 学校のテストなどでは、指導した字形以外の字形であっても、柔軟に評価するよう求めている。 http://www.yomiuri.co.jp/national/20160210-OYT1T50028.html ということがはっきり示されているのは(それが当なら)、非常によいことだと思います*1。 追記(2016/2/12) コメント欄で教えてもらったのですが、案は公開されていました。

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  • 動詞「まなざす」は“日本語として”おかしいか - 誰がログ

    【注意】このエントリは、動詞「まなざす」の意味・用法や登場した経緯や背景などについて解説したものではありません。 はじめに 下記のまとめのブコメにも何か書こうかなと書いてそのままいつもの書く書く詐欺になりそうなところだったのですが、 togetter.com その後もちょこちょこ「「まなざす」という動詞は日語としておかしい」というような言い方を見たので何か書いておくことにしました。 最後に背中を押したのは菊池誠氏の次の一連のツイートです。ただこれに似た言い方はいくつか見ましたし、共感を覚える方もけっこういるのではないでしょうか。 @kanenooto7248 はあ、「まなざす」という言葉を使うやつは嫌いだ、という話はしたけど、その出どころですか。「まなざす」は日語じゃないからな— kikumaco(9/7ベアーズ) (@kikumaco) 2016年1月25日 「まなざす」という言葉を

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  • 日本語特殊論絡みで少しだけ - 誰がログ

    「日語ってすごい普通よ。すっごい普通。音も形態も統語もどれもすごくよくあるもので、「極端に単純」でも「極端に複雑」でもない、何というかとても没個性的な言語です」 - Togetter なんか盛り上がっていたようなので少しだけ。の紹介とか。前に書いたエントリなかったかなと思ったんですけど日語特殊論についてはあまり書いてなかったよう(そんなに詳しく調べてないけど)。 感想としては、言語学にある程度なじみのある人なら、こういう反応になるかな、というところ*1。gorotakuさんの書き方というか表現が強すぎると感じる人もいるみたいですど、こういう話って言語学/日語学に関する「神話」の1つみたいなところがあるので、カウンター気味に強い言い方になっちゃうというのはよくわかります。自分で書いたらやっぱりこんな感じになるかもしれません。 言語学者に突っ込まれたら 思っていなかったところからその道

    日本語特殊論絡みで少しだけ - 誰がログ
  • 地域とことば:福島の方言は東北方言か?に便乗(読書案内付き) - 誰がログ

    下記の記事を読んで、方言に関する箇所が気になったので少し調べたことを書いておこうと思います。結論みたいなものはあまりないです。 http://gudachan.hatenablog.com/entry/2015/01/02/185750 ちなみに毎度毎度の言い訳ですが、僕は方言研究は専門ではありません。 おそらく、元記事の感じではそこまで方言について強い主張をしたいわけではないと思うのですが、便乗して日語(の方言)研究の宣伝もしておきたいなと思って書いてみました。 気になったところ この記事は次のように方言の話から始まります。 福島県で広く話されている方言、いわゆる「福島弁」はアクセントが存在しないという特徴がある。「崩壊アクセント」というやつだ。のっぺりしている話し方なので、標準語に慣れた多くの東京の人は驚いてしまう。 実はこれは栃木・茨城、埼玉の北部(ちょうど首都圏外に出たあたりの一

    地域とことば:福島の方言は東北方言か?に便乗(読書案内付き) - 誰がログ
  • 大学での言語能力と授業のレベルについてちょっとだけ - 誰がログ

    こんな記事が出て、 ヤマザキ学園大(東京都)では、必修科目の英語で、be動詞の使い方などを教える授業が行われており、同省は大学教育にふさわしい水準に改めるよう求めた。 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140212-OYT1T01253.htm 大学教育関係者から色々ツッコミが入っております。 僕も何か書こうかなと思ったのですが、下記のエントリに 大学でbe動詞を教える授業のレベルは低いのか? - とある大学教員ブログ 簡潔にまとめられていましたので、ここではちょっとだけ。 大学では求められるレベルや目的が新しくなる 大学の授業におけるレポートの返却・添削・フィードバックについて少しだけ - 思索の海 にも書いたように、僕は今の大学で日語の言語能力、特に文章表現に関する授業を複数担当しています。 そこで授業の最初に必ず話をすることの一つに、

    大学での言語能力と授業のレベルについてちょっとだけ - 誰がログ
  • 掛け算の順序と自然言語の対応についてちょっとだけ - 誰がログ

    はじめに これもはてブなどで微妙に書く書く詐欺を働いてきた件なので少しだけ書いておきます。 この問題については以下のページが参考になります。ページタイトルを見るだけで何が問題にされているのかわかるのが良いですね。 かけ算の式の順序にこだわってバツを付ける教え方は止めるべきである 幅広く議論と情報が蓄積されているので全部読むのは大変ですが、気になった方はまずこちらをじっくり読むのが良いのではないかと思います。 念のため、以下の議論はこの掛け算の順序問題の大勢には影響ないのではないかと今のところは考えています。言語と認識/思考の関係などについて興味のある方などお暇つぶしにどうぞ。このブログでは普通なのですが「ちょっとだけ」とか言ってるわりには結構長いです。あとまだまだ荒い議論なのであくまでも参考程度に。 問題は何か 僕が気になっているのは、次のような考え方です。 (1) 掛け算の順序は対応する

    掛け算の順序と自然言語の対応についてちょっとだけ - 誰がログ
  • ノートの取り方は僕も習ってみたかった - 誰がログ

    鶴見大学・歯学部の授業内容が中学生レベルでひどいと話題に | ニュース2ちゃんねる 大学における、いわゆる初年次教育やリメディアル教育の内容を取り上げて嘆く、というのはここ数年定期的に話題になっている気がする*1。 でも、これらの中でもたとえばノート(メモ)の取り方とか、手紙/メールの書き方とか、自己紹介の仕方とかって環境や内容が変わるとまた新しく習得しなきゃいけない技術や知識も出てくるんじゃないかな、と。就活の時期になったらそれに合わせて自己紹介の仕方を練習するとかしないのかな。 その中でもノート(メモ)の取り方ってなかなか難しい技術だと思う。僕自身、今でも色々模索しているし、大学院の入学後も「大学院でのノート(メモ)の取り方」って改めて授業で取り扱って良いぐらいだと考えている。 上で嘆いている人たちは大学なんかで友人にコピーの順番待ちをさせるぐらい素晴らしいノートを作ることができていた

    ノートの取り方は僕も習ってみたかった - 誰がログ
    ch1248
    ch1248 2012/01/28
    同意。
  • 検索の技術:どの語を使って検索するか - 誰がログ

    【スマホ】思わず笑ってしまった情弱バカの珍言・珍動 part1 - あんどろいど速報 ブコメにも書いたんだけれど。 こういう話題の時によく「調べもしないで」という話が出るけれど、調べ方がわからないという人も(潜在的に)かなりいるんじゃないかと感じることがある。 僕が気になっているのは、pc自体触れたことがほとんど無いとかgoogleなにそれおいしいの、という人たちのことじゃなくて、むしろ自分のpc持ってる(あるいは家にある)し検索サイトも知ってて毎日使ってるような人たちでも、必要な情報にたどり着くのが難しいってのは珍しくないのでは、ということ。 こう考えるようになったのは自分の授業での体験がきっかけ。論文検索サイトとしてCiNiiとgoogle scholarを教えることが多いんだけど、「教えてもらったサイトで検索しても論文が見つかりません」という質問を受けることが多い。「調べたけど出てこ

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