東京都東久留米市滝山町、西武新宿線花小金井駅から西武バスに乗らなければ辿り着けない多摩北部の田舎臭い田園地帯に高度経済成長期に作られた大型団地「滝山団地」は約3200世帯もの公団住宅と戸建住宅で構成されたニュータウンだが、既に街開きから半世紀が過ぎ、交通便の悪さと住民の高齢化もあって街がじわじわ衰退している。 そんな団地の住民がわざわざバスに乗って遠くまで行かなくとも普段遣いのお買い物ができる商店街があるにはある。滝山団地の中心部に位置する「滝山中央名店街」である。団地が完成してから数年経った昭和45(1970)年に商店街が発足し、今も地域住民の買い物の中心となっている。鉄道駅のない土地でここまで大型の商店街がある場所は、多摩地域でも珍しい気がする。 滝山団地住民のための商店街「滝山中央名店街」を見る 商店街の中心は、滝山中央通りから一本南側に入ったところにあり、この通り開放的な幅の広い遊