文学全集や歴史書、画集や料理本が並べられた店内で思い出を語る横川さん(文京区で)店内に掲げられた大学堂書店の看板 東京大学本郷キャンパス(文京区)近くで営業を続けてきた古書店「大学堂書店」が今月末で閉店し、創業約90年の歴史に幕を下ろす。近年、インターネット販売の普及で客足が遠のき、店主の横川泰一さん(84)が高齢を理由に閉店を決めた。多くの東大生や研究者が出入りし、本郷の歴史を見つめてきた同店の営業も残りわずか。常連客からは惜しむ声が上がっている。(石浜友理) 大学堂書店は1932年、横川さんの父、精一さんが東大正門近くで創業。自宅を兼ねる店舗に法律書や医学書、哲学書を並べた。本郷周辺には東大生の下宿先も多く、横川さんは「卒業する学生さんが本を売りに来てくれて、父からは、買い取った本で座敷がいっぱいになったと聞かされた」と振り返る。 約10万人が犠牲になった45年3月10日の東京大空襲。
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