なろう系専門の「ライトノベル」文庫レーベル・ヒーロー文庫の衝撃 2012年最大の出来事はなろう系専門「レーベル」が誕生し、判型が「文庫」だったこと、それが「ライトノベル」として認識されたことだ。 9月末に主婦の友社ヒーロー文庫が創刊され、第1弾として渡辺恒彦『理想のヒモ生活』、赤雪トナ『竜殺しの過ごす日々』を刊行。ヒーロー文庫は創刊から数年にわたって重版率100%を達成(*1)、新刊の初版部数が漸減傾向にあった既存のラノベレーベルの編集者と読者に少なからずなろう系を意識させることになった。創刊から約1年後には全国紙にも登場している。 *1 拙稿「重版率100%の「ヒーロー文庫」」、「新文化オンライン」、新文化通信社(https://www.shinbunka.co.jp/rensai/netnovel/netnovel05.htm) ヒーロー文庫(主婦の友社)の編集者、高原秀樹さんは、日本