竹内研究室の日記 2019 | 01 |
先日、スティーブ・ジョブズが子供には自分が開発したiPhoneやiPad、コンピュータを使わせずに「ローテクな親だった」というニューヨークタイムズの記事が話題になりました。 Steve Jobs Was a Low-Tech Parent 私もエレクトロニクス・ITの研究者ですが、自分が開発した製品を、子供たちには使わせていません。 子供たちには携帯電話は普段は持たせず、どうしても必要な時だけ、機能を通話に絞ったものを持たせています。 私が開発したフラッシュメモリによって、iPhoneやiPadが生まれました。 更に、ストレージが大容量化してデータを大量に記憶できるようになった恩恵で、以前は知りえなかった情報をネットで簡単に検索できるようになりました。 小学校などで子供たちにタブレットを配ることを推進する人は増えてきましたし、ネットで検索できる知識は覚える必要が無い、という人も出てきました
東芝をやめて大学に移ってから7年が経ちました。大学に移った当初は全く研究資金が無くて金策に走る毎日。そうしているうちに助けて下さる方いて、何とか研究室を立ち上げることができました。 当時はまだ日本の半導体はそれなり頑張っていたので、半導体産業への期待という意味で国家プロジェクトが立ち上がり、その恩恵も受けました。 おかげさまで研究室が立ち上がり、研究スタッフも集まり、多くの方のご支援のおかげで、自分では思ってみないほどの成果をあげられました。 まさか毎年ISSCCで発表できるなんて、思ってもみませんでした。 研究はとても好調ですが、実は今、予想外の逆風にさらされています。 自分の研究は順調だし、古巣の東芝のフラッシュメモリ事業も絶好調、ビッグデータを蓄えるストレージ産業も絶好調。自分の周辺だけは何の問題もありません。むしろ、状況は良くなる一方。 ところが、気付くと、周囲の他の日本の半導体や
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