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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/zoot32 (17)

  • 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』を見たゼ! - 空中キャンプ

    <渋谷/初日/庵野秀明新作> 庵野秀明という人は当におもしろく、いつになっても目が離せないのであって、『Q』を見終えてやはり、わたしは『エヴァ』が好きという以上に庵野が好きなのだとあらためて気がつく。わたしは庵野秀明が好きだ。ほとんど無条件に信頼しているし、彼が作品を製作する段になってときおり行う、能的な判断にも惹かれる。作風の変化するタイミングや、クリエイターとしての発想がゴダールに似ているとおもうこともある。アニメを全く知らないわたしだが、庵野が何かをするたびに興奮させられる。 思うに『スター・ウォーズ』の質を理解し、新たな続編を撮れる作家はジョージ・ルーカス以外にも存在するけれど、『エヴァ』は庵野にしか作れない。むろん設定やキャラクターを借りて、ウェルメイドな『エヴァ』を作ることはできるはずだが、作品のエッセンスだけはコピーすることができないように感じる。なぜなら『エヴァ』はわ

    『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』を見たゼ! - 空中キャンプ
  • 会社の人たちが仕事でメールを使ってくれない - 空中キャンプ

    わたしの悩みは、会社の人たちが仕事でメールを使ってくれないことである。けっこう重要な伝達であっても口頭で指示がくることがほとんどだ。よってすべてこちら側でメモを取って復唱しないといけないし、なにより口頭なので記録が残らない。トラブルが発生したさい、言った言わない問題に発展する場合も多く、対策として、伝えられたことを箇条書きにまとめたメールを送り返して記録を残すようにする*1など、ほんらいであれば相手がやるべき仕事をこちらが引き受けるかっこうになってしまって実にめんどうである。これはどうにかならないものかしら。 それでも、伝達があるていど的確であれば、口頭でもかまわない。「やってもらいたいことは3つ。これとこれとこれ。期日はいつまで。よろしく」といったぐあいであれば、まちがいも起こりにくいし、こちらとしてもわかりやすく、すぐに取りかかれる。しかし、なんでも口頭で伝える人というのは、おおむね「

  • 神の子どもたち - 空中キャンプ

    渋谷駅前の交差点、路上に設置されたスピーカーから流れてくるのは、いくぶん抑揚に欠けた男性の声で、その声は「キリストを呼び求める人は救われます」と何度も繰り返していた。たくさんの通行人が行き交う年末の渋谷。強風で、外は寒い。信号待ちをしながら、わたしはふと気がついた。「キリストは罪を赦し、永遠の命を与える」──そう書かれた看板を持って立っていたのは、小学校五年生くらいのちいさな女の子だった。 われわれは親を選択することができない。どのような親のもとに生まれるのかを選び取ることができない。両親は、彼らにとって「善きこと」を子どもに伝えようとするし、そこにはそれぞれの親の価値観が大きく関係してくる。それはときに宗教であったり、ある種の思想であったりもする。親は「善きこと」を子どもに伝える。それはあたりまえのことで、他人があれこれと口をだす問題ではないのだとおもう。 両手でしっかりと看板を支えなが

    ch1248
    ch1248 2009/01/01
    新宿でおそらく同じ団体が活動をしてたなあ。ああいう人たちが目立ってしまうのがアレというか・・・。
  • 『母は娘の人生を支配する』/斎藤環 - 空中キャンプ

    精神科医である斎藤環が、今年の五月に出した新刊(NHKブックス)。斎藤は、ひきこもりの治療や、精神科医の仕事についてのをいくつか著しているのだが、その中で「母親と娘が密着しているパターンがいちばんむずかしい。これだけはなかなか治療が進まない」ということを何度か書いていた。母親と娘の関係性、女性特有の身体感覚や、母性の強迫といった問題は、男であるわたしには理解することが困難だが、このを読んであるていどのイメージをつかむことができた。それだけでも、とてもよかったとおもう。 母親と娘が、どこまでも果てしなく一体化していく、おたがいの精神や肉体をほとんど共有してしまうくらいにつながっていくということが起こる。そこで発生した、きわめて複雑にからみあった依存の関係が、おたがいを閉じ込め、愛憎の激しさゆえに双方を苦しめるのだが、どうしてもそこから逃げだすことができないという循環。斎藤は、こうした状態

    ch1248
    ch1248 2008/10/21
  • なんか今、そんな気持ち - 空中キャンプ

    たとえばわたしが、あまりぱっとしないプロ野球選手だったとする。入団からおよそ十年、通算打率は二割二分五厘。守備がそこそこ良かったこと、ベンチのムードメーカー的役割を果たしてきたこともあり、どうにか三十二歳までは現役を続けてこれたが、球団からは、来年以降は守備コーチとして若手を指導してほしいという要請を受けており、今シーズンかぎりで選手としては引退ということになった。 現役最後の年。しかし、なんで俺は二割二分しか打てなかったんだろうと考えると不甲斐ない。どうすれば打率が上がったのか。もっといいプレーができたのではないか。いずれにせよ、もう引退なんだ、いろいろ試してみよう。そうおもったわたしは、ある打席で、左ひじの力を抜きながら、リラックスした体勢でバットを振ってみたところ、ボールは今までに経験したことのないような強烈な打球となって、センターの頭上を軽く越えていった。あっ、こうすればよかったん

  • 空中キャンプ - あたりまえのこと 2007-09-20

    いぜん、心理学者の岸田秀が書いたエッセイを読んでいて、とてもおもしろいとおもったのは、彼がまだ若かったころ、ある日「世の中にはつまらないがある」という事実を発見した、という文章だった。岸田は、この世の中につまらないがあるなどとはかんがえもしなかったのだという。かわりに岸田はこうかんがえていた。というものが、人手と時間をかけて作られている以上、その中には有意義な内容が込められているに決まっている。出版社がわざわざ印刷をし、書店に並べるからには、もちろんその中身はしっかりと吟味されているはずだし、無内容な、つまらないを、手間をかけて出版するなどということはありえない。どんなでも最後まで真剣に読み通す習慣のあった岸田青年は、かたくなにそう信じていたわけだ。 ところが岸田は、あるタイミングで発見してしまう。この世界には、つまらないというものがあると。読んでもいっこもいいことがない、た

    ch1248
    ch1248 2007/09/26
    これだよこれ。この気付きが重要なんだよ。
  • 2007-05-24 - 空中キャンプ

    最近、巷でちょっとだけ話題になっているアダルトビデオ、「もしも朝の通勤電車ががっついたベロキスをするカップルで満員だったら。」を見ました。これはレンタルされていないので、見るためにはDVDを買うほかなく、わたしは3,800円だして買ってきました。いくらか割高感がありますが、もう、すごく見たかったの。たまらないほどに。だから、渋谷の高架下にあるエロDVD屋さんの店内を、きわきわの集中力で探して、見つけてきました。監督は、二村ヒトシさん。名著、「モテるための哲学」*1の著者ですね。わたしは二村さんのにかなり傾倒しているので、このビデオもとてもたのしみにして見ました。いったいどういう内容か、DVDのパッケージにある説明文を転載します。 「身動きできない朝の通勤電車の中で、まず一組のバカップルが、人目もはばからずイチャつき、やがて濃厚な接吻を開始した。迷惑そうな、うらやましそうな周囲の人々。やが

  • 「ジョン・アンダーソン」の検索結果 - 空中キャンプ

    ch1248
    ch1248 2007/03/14
    おもしろスウェーデン人のジョンさん。
  • 空中キャンプ - 子どもはときどきすごいことをする

    渋谷駅のホームで、非常ベルの釦を押した子どもを見た。九歳くらいの男の子だった。非常ベルを眺めながら、これはなんだろうという表情をしていたのだが、いきなり、ひょいっと釦を押してしまった。びっくりした。子どもってすごいとおもった。聞きなれない警告音がなって、駅員が数人、走ってくるのが見える。 「ごめんなさい」 すがるような目つきで母親を見て、子どもはそういったが、母親はすっかり茫然自失となり、なにやらよくわからない叫び声を上げながら、子どもをはげしく殴打しはじめた。たまらず子どもがうずくまると、その上にマウントポジションで乗り、さらに何度も殴打を続けた。そこへ駆け寄る駅員たち。なんだか、ぜんたい的にすごい光景だった。わたしは、とてもいいものを見たような気持ちになり、満足して家にかえることができた。あれ、よかったなあ。とくに、「ごめんなさい」のときの、母親の表情がよかった。もしわたしに絵の才能が

  • 空中キャンプ:"Baby Don't Cry" /安室奈美恵

    新宿のHMVで、安室奈美恵のあたらしいシングルを試聴していたら、これがすごくいい曲で、ついうっかり店内で泣きそうになってしまった。「ベイビー・ドント・クライ」。もちろん、どうにかこらえましたけど…。さすがにわたしもいいおっさんなので、人前でアムロちゃんのCDを聴いて泣くわけにはいかないのです。まさにオッサン・ドント・クライである。この曲がなんかねえ、あまずっぱいんですよ。もう、すっかりまいってしまった。歌詞に描かれた風景がくっきりと浮かんでくるようである。 曲はちいさな風景のスケッチからはじまっている。主人公は、たぶん、二十五歳くらいの女の子なんだろうな。彼女がひとり、交差点で信号待ちをしているわけです。すると、向こう側の道に、どこか見覚えのある人が立っている。あれっ、あの人、誰だろう。よく見てみると、三年前に付き合っていた、いぜんの恋人だった。懐かしさがふっと湧いて、声をかけようとすると

    ch1248
    ch1248 2007/01/31
    きれいな文章書くなあ。
  • 空中キャンプ - ほんとうにおもしろい人とは

    ほんとうにおもしろい人とは、どういう人か。つい最近だが、何人かで話していて、そんな話題になった。それはたとえば、会話のセンスや、頭の回転のはやさ、といったことなのかも知れないが、それ以上にたいせつなことがあるのではないかと、わたしたちはかんがえていたのだ。その場にいあわせた者はみな共通して、「ずっとふざけっぱなしの人は、あんまりおもしろくない」という見解をもっていた。いくら会話のセンスがよくても、いつもふざけている人、基がふざけている人というのは、なんだかめりはりがなくて、おもしろさがいまひとつなのである。 「ではおもしろさとはタイミングか」と、べつの誰かがいった。たしかにそれはあるとおもった。いつもふざけている人にはタイミングが存在しない。おもしろい人は、ここぞという機会を狙ってくる。それ以外では、わりとふつうな顔をしていたりする。「なるほどそれはあるな」と、わたしもおもった。また、今

    ch1248
    ch1248 2007/01/23
    答えが出ない問題に対して、こういう答えを出すのが”創作”というわけか。いやはやおもしろい。
  • ■日本人にとって、電車は部屋だ - 空中キャンプ

    いぜん、イギリス人の女の子と話していたときに、とても興味ぶかくおもったのは、日人が電車で寝るのは信じられないといっていたことだ。平気なのかしら、電車で寝るなんて。ふしぎそうな顔つきをして、そう訊いてくる彼女に、わたしはどう答えていいのかよくわからなかった。 「それは、なにかを盗まれたり、乱暴されたりするかもしれないっていうこと?」「それもあるけど、うーん、若い女の子とかがすやすや寝ているのを見ると、なんだかこわいの。ねえ、ここ電車だよ? っていいたくなる」「イギリス人は、電車で寝たりしないんだね」「しない。そんな人いないよ」。彼女のいわんとしていることは、なんとなくわかる。これはおそらく、電車に対するイメージのちがいなのだ。日人は、電車を、部屋のようなイメージでとらえているのかも知れないと、そのときかんがえた。そうでなかったら、寝ないんじゃないかなあ。 イギリス人にとっての電車とは、見

    ch1248
    ch1248 2007/01/06
    鋭い。確かに”憩いの場”みたいになってる節があるな。
  • 空中キャンプ :: 呑み屋にて

    「男はなー、相手の女を軽蔑していても、つきあえるもんなんだよ。むしろ、その方が興奮するくらいでさ」と、わたしの先輩であるおっさんは、ビール数杯ののち、焼酎に切りかえてまた数杯、わりといい具合になりながら語った。とある呑み屋での会話である。わたしもすでに、ビールから濃いめのウーロンハイにスイッチしており、つまりは同様にいい具合だった。たしかに、だめな女とか、信頼できない女とか、逆にもりあがるかもしれないな。ドストエフスキーも、そんなことを書いていたような気がする。しかしこの、つまみをうのがすでにめんどうになっているってのはどういうことだ。だめだ、野菜スティックをたのもう。健康のために。すいません、あの、野菜スティックひとつ。 「でもよー、女の場合はさ、男にどこかしら尊敬できるところがないと、つきあえないとおもうね。女は男に尊敬を求めるんだよ。ここがちがいだね」。おっさんがそういったので、わ

    ch1248
    ch1248 2006/09/23
    毎回この人は良い文章書くなあ。内容も興味深い。
  • 空中キャンプ - とつぜんレイシズム(休憩時間中に)

    ふだんの会話、日常的な雑談において、場の空気が凍りつくようなことはあまりないが、ごくたまにですけど、隣国の人たちにたいして、ものすごい差別的な内容の話をはじめる人っていますよね。そういうのって、たいてい年配の人なんだけど。あれって、どきっとするよな。ぜんぜん平気な顔で、そういうこわい話をはじめるおっさんが、たまにいますね。各種メディア上では、そうした極端な意見を目にすることもおおいが、実際に、面とむかって、ふだんの会話の中で、そのような内容の話をはじめられると、びっくりするし、いったいどうリアクションしていいのか困る。今までに何度か、そんなことがあった。そして今日である。 まあ、仕事の合間の、ごくたわいもない話題だったわけです。「小泉、靖国いったねえ」という。「どうおもう? 公約だっていっているけど」と話題をふられるが、正直、あまりよくわからない。「どうなんですかねえ。小泉は、風俗とかいく

  • 空中キャンプ - エロありがたいお坊さん

    人生、先のことはわからないものである。時として、ものごとは、まったく予測のつかない方向へと流れていく。もちろんわたしたちは、頭ではそれを理解しているはずなのだが、人生があまりに予想外の展開を見せるとき、ついどうしても、「わかんないもんだねえ」と、首をひねってしまうのだ。 ヨウちゃんは、ちょうど一年前、代官山のクラブで、ひとりのキュートな女の子に声をかけた。そしてそれから一年後の今、彼は、お坊さんになろうかどうか、真剣に迷っている。とんでもない展開である。一年前のヨウちゃんに教えてあげたい。来年の今ごろ、きみは、お坊さんになろうかどうか、まじめに考えているんだよと。彼はきっと、誰よりも驚くだろう。 「なんだよそれ! なんで俺、お坊さんなんだよ!」 ヨウちゃんは、わたしと同じ三十四歳で、システムエンジニア仕事をしている。独身だが、さわやかなルックスと、あかるい性格で、女の子にも人気があり、仲

    ch1248
    ch1248 2006/07/09
    萌え要素たっぷりですな
  • 空中キャンプ - なんとなく働くという知恵

    25歳までふらふら遊んでいた、ともだちの女の子が、ついに就職することを決め、職探しをしているところだという。彼女の話をいろいろと聞いていると、とても興味ぶかく、社会経験のあまりない子たちが、「就職をする」ということをどうとらえているのか、わずかだが、わたしなりに気がつくことがあった。 何社か履歴書を送った、というので、会社名を教えてもらうと、「COACH、プラダ、エスティーローダ」。その子にとって、就職がどういうものなのか、会社名だけでもなんとなくわかる。そういった、きらびやかな会社に入ることが、彼女にとっての自己実現であり、それ以外のよくわからない仕事をするのは、単なる苦役のようなものであるらしい。うーん。気持ちはわかるのだが、働くということに対するイメージが、すこし貧しいように感じた。世の中にはたくさんの仕事があって、どれもがそれなりにおもしろい。どんな仕事だって、やってみればけっこう

    ch1248
    ch1248 2006/04/12
    なんとなくそんな気もする
  • 空中キャンプ - 女性の会話には正解があるらしい

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