印刷のふしぎ 正解は、オフセット印刷による「網点」です。 手前味噌ですが今年3月に出版された「東京R不動産2」の中扉ページ、この単色に見えるグレーが、40倍に拡大するとこんなことになっているのです。 このグレーは「C=シアン」「M=マゼンダ」「Y=イエロー」「K=ブラック」の点の4色から構成されていて、グレーはちょうど各々がバランスよくミックスされています。このつぶつぶの点=「網点」は色の濃淡を表現するためのもので、間隔や配置、大きさによって色を表現しているのです。 じゃあ他の色は?と見てみると、たとえば同じ黄色でも青味がかっている場合は、大きいイエローの網点に小さなシアンの網点が配置されていたり、と、見れば見るほどに全部違う......印刷ってふしぎ。奥深い。 拡大しているのは携帯デジタル顕微鏡。 デジカメ?照度計?のようなお手軽な見た目ですが、高性能なレンズが入っているので、びっくりす
ONとOFF 列になって光るカップをみたのが最初の出会い。 どれもこれもチャーミングで、全部持って帰りたい! これはあくまでも素直な感想だったのですが 同時に、くすっと笑えるかわいらしさも感じていました。 さかさまになったカップを見慣れていないせいか 割れ物の代表選手なのに‥という不安定さも相まって なんとも所在無さげなポジションと、宙吊りの緊張感に 少々心をくすぐられてしまった向きがあります。 ところで、光るカップばかりを見ていたものだから 後々カップを借りたときにびっくりしたことがあります。 あれれ?もっと違うものだったような、という錯覚は 日中、スイッチを入れずそのまま見たときのカップと 明かりの灯ったカップとで印象がだいぶ違ったから。 カップとしてこれは選ばないかな? 普段の自分だったらそう判断してしまうものが 明かりを灯した途端、思いがけずよかった! そんなパターンに見舞われる人
説明いらず 説明がひとつも必要ないまま、 衝撃や感動を与えてくれるモノに弱い性分です。 ハンドフォークとハンドスプーンも、まさにドンピシャ。 奇をてらわず、すっと涼しい顔して、 アイデアとクリアな形だけがピンと立っている。 素直にいいなと思える明快な提案でした。 指の形をそのままあらわにしたフォークと、 ミトンにくるまれたような手のスプーンと。 お皿の両脇にセッティングされた光景を想像したら、 道具と化した手と手が、準備万端とばかりに、 「いただきます」を待ち構えるかわいらしさ。 いますぐ見てみたい、と気持ちが先走りました。 それから、食べ物とのセッションときたら、 ほんとうにおかしなことだらけ! 指にからまるパスタ、手刀で切り取られるケーキ、 手で汲んだ水を運ぶようにスープが口に注がれて。 おいしいソースを最後まで拭い取ったら、 つまみ食いした手をペロンとなめているよう。 こんな妄想をす
ハンドフォークとハンドスプーン 名前を伝えて、潔く紹介を終えてもいいくらいの 痛快なカトラリーが完成しました! ワンディッシュの食事にそっと並べてみるだけで、 テーブルの上がにわかに楽しく見えてきて。 まるで、自分の分身みたいに、 小さな手と手がおなかを満たしてくれます。
knife(large):¥4,300(税込) spoon(large):¥3,800(税込) fork(large):¥3,800(税込) spoon(small):¥2,800(税込) fork(small):¥2,800(税込) sakiware spoon:¥2,800(税込)
歴史という言い方で正しいのかどうか分かりませんが、過去の人ってすごいもんです。例えば、河豚とか毒キノコ。普通、食べないだろこれは。という物まで食べてしまう。結果的に僕たちは今、美味しいものを食べられるわけだけど、その当時の勇気というか知恵はすごいものだと正直に思うわけです。 もちろん、こういう感情は「技術」にも及んでいて。例えば「焼く」とか「削る」とか。僕は知識のある人間ではありませんが、とはいえいろいろな作家さんのところに伺わせていただいて、いろいろな制作現場を拝見させていただいて。そもそもなんでこんなことを始める人がいたんだろう?とか、不思議に思ったりするんです。土を焼いてみると、器になるんだ、とか。 「鍛金」 今日ご紹介するのもそんな技術の一つです。
モダニズム クラフト系の展示会に行くと「おいおいやりすぎだろ」というほど、歪んでいる作品を多く見かけます。多分、歪んでいることをデザインとはき違えているんですよね。でも、自分の作品の特徴をより出すためにそういう方向に向かってしまう。 多分、僕らの世代って自然とモダニズムの傍で育っていて、その過程の中でシンプルなものが一番好ましいと教育されているような気もするんです。もちろんそれが嫌だという訳ではなく単純にそういう環境で育ってきた、ということでして。 じゃあ、工業製品に向かえばいいのか、というとそういう話でもなく、もちろん大量生産される工業製品のその製法ゆえのシンプルなデザインも好きなのですが、それだけになってしまうと若干物足りなく、、なんか「あたたかさ」みたいなものを求めてしまうんですね。多分、それは素材でもあるのですが、それよりも多少の「隙」であり「歪み」のような気がしています。 ただの
2010年度、ベストプロダクト! もはや、バイヤーと言うよりも、1人のお客さんとして毎週更新される商品を楽しみに「密買東京」をチェックするのが日課と言うか、週課になってしまった程、すっかり密買での商品紹介をご無沙汰してしまっておりましたが、今回はなぜか一念発起して、密買のバイヤーとして、自分自身でこの商品を紹介したい!と心に誓いまして、ただでさえ筆が進むのが遅い自分に、ときには鞭を振るい、ときには叱咤激励しながら、この度、本当にひさびさに商品紹介をさせて頂きます。 さて、それではなぜ他でもない自分の言葉で、今回この商品を紹介したいと思ったのか? それは僕自身、良いものに出会うと、どうしてもその良さをできるだけ多くの人に知ってほしい、という純粋な感情が半分芽生えるのと、と同時に、バイヤーの性と言うべきか、良いものに出会うとつい浮かれて、色々な人に自慢して回りたくなってしまうという残りの半分の
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