プロの仕事とは、刷り上がった"ナマ"の印刷物をより良く、美しく仕上げること。それは受発注者が直接顔を合わせることのない「印刷通販」という分野でも変わらない。そこで「まごころ印刷通販」を掲げるアルプスPPSで、製本加工のプロフェッショナルに「仕事へのこだわり」について伺った。 前編に続き、今回も「まごころ印刷通販」を掲げるアルプスPPSの「断裁」担当・薄井良和さんに、「仕事へのこだわり」についてお話を伺った。 機械だけでは完成しない「断裁」という仕事 今は印刷機はもちろん製本加工機も機械化、デジタル化が進んでいる。だから、アナログ的な手仕事が必要なことは少なくなっているのでは? と聞くと、意外な答えが返ってきた。 「確かに機械化、デジタル化は製本機でも進んでいますが、それは最新鋭の機械ですよね。まだ製本の世界は職人的な感覚や経験値でコンマ何ミリの微調整が必要です。例えば私が扱う断裁機には、社