タイトルなど比較的サイズの大きい文字のツメ組みは、組版担当者が複数だと、たとえメトリクス・カーニングを使用したとしても(喰い込みの程度などにより)そのツメ加減も各々差が発生する。 現在はたった一人の零細組版屋なので問題はない*1が、ひと昔前、私を含めて4人ほどのスタッフで写植屋をやっていたころには悩まされたものである。 - 同じ15字程度の原稿を32Qで各々が打つというテストをしたことがあったが、ツメ文字盤を使用してもその送り設定のママではなく微調整は必要となるので、最大で一文字分くらいの差が出来てしまった。 個々人のセンス・感覚の相違なので当たり前に発生することだが、同じ1本のカタログなどを分担して組むことになると、納品物としてはいただけない。 その対策として、なるべく同じ仕上がりになるようにマニュアルのようなモノを作成したことがあった。 - 当時使っていた写研の手動写植機PAVO-KY