自筆の絵くれた日本兵どこに 豪の元軍曹が捜す 2009年04月24日08:35 日本人捕虜、浅野リュウイチ氏が描いた絵。右下に「一九四六年 浅野」のサインがある 元オーストラリア軍人のエドモンド・ジョーンズ氏(87)=豪キャンベラ在住=は、終戦直後、南太平洋ニューブリテン島ラバウルの日本人捕虜収容所で監視をしていた時に自筆の絵をくれた日本人捕虜を捜している。63年を経た今も自宅にこの絵を飾り、心を通わせた日本兵との再会を願っている。 絵は水に浮かぶ小島がモチーフで、島の一番高い所に三重塔、そこへ至る参道と赤い鳥居などがパラシュートの切れ端に描かれている。絵の具は「土や草花などから作ったのではないか」とみられ、ジョーンズ氏は縦20センチ、横15センチに縁を切りそろえ、額に入れて大切にしてきた。 これまでの調査で絵を描いたのは、県出身者らで編成されていた歩兵第二二九連隊軍曹の「浅野リュウイチ