日本人は生まれると親の戸籍に入り、多くは父母と子供たちで一つの戸籍が作られている。子供が結婚するとその戸籍から出て行き、配偶者とともに新たな戸籍が作られ、子供が生まれるとその戸籍に追加される。戸籍があれば国民であることがわかり、住民登録をさかのぼっていくことができ(戸籍の付票に住所の移転が記載される)、さらにその人の親族関係もわかるとされる。例えば結婚しているかどうかが戸籍でわかるため、重婚を避けられるし、親族関係がわかれば相続人や、その取り分などもはっきりする・・・ことになっている。 「戸籍」は日本だけの奇習 それならどこの国にもありそうだが、実際には日本だけの制度である。中国の唐の時代、律令制度における、「戸」が起源であり、それが律令制度とともに日本に入ってきたとされるが、「戸」は石塀に囲まれた生活単位をさしており、機能としては住民登録に近かった。 結局日本だけの特異な奇習であり、日本