異例の措置がとられたえん罪事件をめぐり、現職の警察官が法廷で当時の捜査を批判しました。 横浜市の化学機械メーカーの社長ら3人が不正輸出の疑いで逮捕され、その後無実が明らかになったえん罪事件をめぐる民事裁判の2審で、当時、警視庁公安部で事件を担当した現職の警察官が捜査について「問題があった。決定権を持っている人の欲で立件したと思う」と証言しました。 法廷で捜査を批判する証言をした現職の警察官は、これで3人目です。 目次 「法令を無視しているような話で恥ずかしい」 「進言したがどうにもならなかった」 横浜市の化学機械メーカー「大川原化工機」の社長など幹部3人は2020年、軍事転用が可能な製品を中国などに不正に輸出した疑いで逮捕、起訴されましたが、その後、起訴が取り消される異例の措置がとられました。 社長らが国と東京都を訴えた裁判で1審の東京地方裁判所は去年12月、捜査の違法性を認めて国と都に賠