年収500万円の人でも資産1億円を目指すことは十分可能だというのは、「家計の見直し相談センター」の藤川太氏だ。いったいどんなカラクリなのか、藤川氏がグラフを使いながら解説する。 * * * にわかには信じ難いかもしれませんが、年収500万円という、ごく平均的な収入の人でも1億円を目指すことは十分可能だということをご存じでしょうか。 別掲のグラフを見てください。 これは年収500万円で、毎年その10%(50万円)を貯蓄に回し、その資金を年10%の運用率で回した場合のシミュレーションです。グラフのように、最初はあまり大きく上昇しませんが、利息が利息を呼ぶ複利効果によって、15年目以降から加速し、32年目にはなんと1億円を突破するのです。 これは決して夢物語でも何かトリックを使ったわけでもなく、長年にわたる複利効果によって生み出される結果です。 もちろん、市場には必ずボラティリティ(価格変動)