近年、急増しているといわれる「発達障害」。しかし、公認心理師で著書『発達性トラウマ 「生きづらさ」の正体』があるみきいちたろう氏は、その中には「発達性トラウマ」「第四の発達障害」と呼ばれるものが混じっているのではないかと指摘する。発達障害と間違えられやすい、この新しい疾患。原因は何なのか、どんな症状が表れるのか、プロの立場から解説してもらった。 かつては発達障害を専門にする医師もほとんどおらず、「発達障害を扱います」と手を挙げれば、たちまち日本で第一人者になれる、という状況であったといわれます。ここ20年ほどの間に、まさに急速に理解が進んできた症状です。 書店にも関連する書籍が並び、テレビの情報番組で取り上げられることも珍しくありません。一般の方でも、専門家ほどではもちろんありませんが、発達障害とは何か? を理解されている方が思いのほか多いと感じます。 発達障害についての理解が進んだ要因と