自分の心と身体がそれまでとは違う状態に入ったのだなと如実に感じられるようになったのはここ5、6年のことでしょうか。現実の厳しさに比べてやや軽薄な感じがする言葉ですけど、まさに「老いのリアル」みたいなものがひしひしと迫ってくるのを、なかば驚きながら受け止めつつ、それでも往生際悪くあれこれ抗うことを試してきた……そんな感じがします。 そうやっていろいろと試しているうちに、自分と自分を取り巻く人々や社会との関係、というより自分の側からの周囲の人々や社会への捉え方がずいぶん変わったように思います。平均寿命を持ち出すまでもなく、自分がこの世の中にいられるのはおそらくあと20年もありません。それどころか、とりあえず健康で、自分の望むことが自分でひととおりできるという状態を想定するなら、あと10数年あれば「めっけもの」といったところでしょう。 10数年前といえばあなた、つい最近のことですよ。となれば10
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