渡邉大輔です。 先日の佐々木敦さんとのトークセッション@東京堂書店には、多数の方々のご来場を戴き、満員御礼でした。たいへんありがとうございました! トークセッションに続き、また拙著関連の催しのお知らせです。 本日、4月17日(水)から、リブロ池袋本店さま1階の「カルトグラフィア」コーナーにて、拙著『イメージの進行形』(人文書院)の刊行を記念し、選書フェアを開催して戴きます。題して、「<映像圏>の知――2010年代の「映画」を考えるための35冊」。 開催時期は、少なくとも1ヶ月間(5月17日頃)までとのこと。 すでにあちこちのインタビューなどで喋っていますが、拙著の目論見のひとつは、(これはマジで)映画批評本を「人文書」の枠組みで受容できるようにすることでした。いまや映画批評や映像論は、専門家や一部のシネフィルだけが読むニッチな言葉になっている。そこには、「批評」の名に値する真に「知的」な包
当局と闘うホアン・ジー監督 このほど開催された第8回大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門で、アジア各国のインディペンデント映画の状況を語り合う「アジアン・ミーティング2013」が行われた。その壇上、検閲を通さずに作品を作る中国の自主映画監督VS.当局の仁義なき戦いが明かされ、会場から驚きの声が上がった。 参加者は、同部門に招待上映された中国映画『卵と石』のホアン・ジー監督、 韓国映画『離ればなれの』の監督キム・ペクジュン、台湾・ミャンマー合作『貧しき人々』のプロデューサー兼主演のワン・シンホン。ロッテルダム国際映画祭で最高賞を受賞したホアン監督を筆頭にそれぞれ国際舞台で活躍中だが、自国で自主映画が公開されるのはまれ。特に中国は、当局が許可した作品以外の上映は禁じられている。 ホアン監督が説明する。「中国にアートシアターはなく、映画館で上映されるのは商業映画のみ。いくつかインディペンデ
映画『セデック・バレ』より (c)Copyright 2011 Central Motion Picture Corporation & ARS Film Production ALL RIGHTS RESERVED. 映画『セデック・バレ』は日本が植民地として統治していた台湾で実際に起きた、先住少数民族の抗日武装蜂起「霧社事件」をテーマとしている。台湾史上最大のヒットを記録した2008年の監督作『海角七号/君想う、国境の南』で知られるウェイ・ダーション監督は、『海角七号』の収益により、1999年には脚本を書き上げていたこのテーマについて製作を始めることができたという。この事件を通して台湾と日本の歴史、ひいては文化と信仰の衝突という広い視座で描くことを決めた監督は、前後編合計総製作費が7億台湾ドル(約20億円)、そしてセデック族のキャストには原住民を起用し、総勢15,000人余りという出演
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