現存の政治学者のうち「政治的秩序」の問題に関する最高の専門家は、スタンフォード大学上級研究員のフランシス・フクヤマ氏だ。1992年、フクヤマ氏は自由民主主義・資本主義が歴史の最終的な体制という「歴史の終わり」で世界的な議論に火をつけた。フクヤマ氏は最近、『政治的秩序の起源』の第1巻(2011)に続き第2巻を脱稿し、出版社に送った。第1巻でフクヤマ氏は中国・インド・イスラム圏・欧州の政治的秩序を政治学・歴史学・進化生物学・マクロ経済学などの観点で扱った。9日、電話インタビューで国際懸案について尋ねた。以下はインタビューの要旨。 --北朝鮮の核挑発をどう見ているのか。 「可能なすべての代案が試みられたが、北朝鮮は解決策がない国の一つだ。軍事的な対応は非常に危険で、交渉で結果を得るのも難しい。北朝鮮は6カ国協議で韓国・米国・国際社会から多様な支援を得ただけだ。孤立させることも成果を出せなかった。