こんにちは!「香港ガリ勉眼鏡っ娘ゲーマー」こと歐陽です。中国・香港・台湾を含む中華圏のゲームや映画、アニメなどの情報を発信し、社会事情を分析するコラム「中華娯楽週報」。先週は道教特集の第1弾兼ハロウィン記念回として、中国の死体妖怪・キョンシーを題材とした映像化作品およびキョンシーに関する蘊蓄を紹介した。魂魄(こんぱく)といった道教的な概念に基づいたキョンシーも、キョンシーを退治する道教の聖職者である道士も、言わば道教の“キャラクター”である。今週は、道教特集の中編として、キョンシーに限らず、道教という宗教をテーマに、その歴史や特徴、影響を概説する。 道教とエンタメの関係――道教=文化に遍在する宗教的要素 「キョンシー以外で、道教は娯楽とどんな関係があるの?」と疑問に思う人もいるかもしれない。その答えは簡単だ。道教は、エンタメシーンを含む中華文明と中国社会全体に普遍的な広がりを持っているから
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