記憶遺産 ユネスコで対立する前に 2015年10月14日 10時41分 国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、中国が申請していた旧日本軍による「南京大虐殺」の資料を世界記憶遺産に登録した。日本が申請した第2次大戦後のシベリア抑留資料と国宝「東寺百合文書(とうじひゃくごうもんじょ)」も登録された。 世界記憶遺産は、歴史的に重要な資料を保存し、広く公開することを目的とする。九州では、福岡県筑豊の炭鉱絵師、山本作兵衛の作品群が2011年に登録されたことでも知られる。 南京大虐殺は日中戦争時の1937年12月、旧日本軍が市民や捕虜などを殺害し、略奪、暴行したとされる事件だ。日本政府も「非戦闘員の殺害や略奪行為は否定できない」とするが、犠牲者数をめぐり日中間で長年論争が続く。 認識の溝を埋めようと、日中の有識者による歴史共同研究委員会が初の報告書を公表したのは2010年のことだ。そこでも犠牲者数は、日
日本語学習熱 どう高める 生徒ら減少 関心薄れた? 中国語には人気 2015年04月20日(最終更新 2015年04月20日 11時35分) 釜山市の「JT日本語学院」で行われる授業風景。留学や資格を取るために日本語を学ぶ高校生が多い写真を見る釜山日本語教師会の定例会。情報交換の場となっている=3月、韓国釜山市写真を見る ●機会増やせ 教材提供や教師派遣 ディベート大会も 日本語を学ぶ若者が多い国として知られた韓国だが、近年は減っているという。人気が高かった大学の日本語学科の志願者数も低迷し、語学学校などは生徒数の減少に対して、ディベート大会の開催や教育現場への教材の提供など学習熱を高めるのに躍起だ。 (釜山・塩入雄一郎) 韓国はかつて日本語を学ぶ学習者が一番多かった。外務省の独立行政法人、国際交流基金が3年ごとに調査する日本語学習者数は2009年度には96万4014人だった。だが
「抵抗詩人」尹東柱の魂、永遠に 福岡市に詩碑建立目指す市民団体、発足へ [福岡県] 2015年01月31日(最終更新 2015年01月31日 13時28分) 尹東柱写真を見る尹東柱が獄死した旧福岡刑務所(中央)写真を見る 戦中、ハングルで詩を書いて逮捕され、福岡で獄死した韓国の国民的詩人、尹東柱(ユンドンジュ)(享年27)の詩碑建立を目指す市民団体が没後70年の2月16日、福岡市で発足する。発起人は、韓国語教師や文学研究者など日韓の民間交流を続けてきた人たち。「隣国の若者の未来を奪った植民地支配と戦争を反省し、過ちを繰り返さない誓いを新たにする場所にしたい」と訴える。 尹は1917年に旧満州(中国東北部)で出生。少年時代に詩を始め、42年に英文学を学びに同志社大などへ留学したが、在学中の43年7月、ハングルでの詩作活動が独立運動に関わったとみなされ、治安維持法違反で逮捕された。懲役2年の判
『終わりなき近代 アジア美術を歩く2009‐2014』 黒田雷児さん 2014年11月09日(最終更新 2014年11月09日 13時57分) 『終わりなき近代アジア美術を歩く2009‐2014』黒田雷児さん 写真を見る写真を見る ●さまざまな他者に出会いたい 「サブカル」なにおいがする装丁である。6色の紙に印刷され、アジア各都市でのスナップ写真が満載。サブカルチャーとは「メーン」への対抗であり、大衆芸術と高級芸術、周縁と中央、パキスタン・ラホールと米ニューヨーク…。美術の世界ではいまだ強いヒエラルキーのなかで、著者は徹底的に「周縁」の目の人である。 ネパールの近代美術やフィリピンの人気漫画家について語れば、ミャンマーの現代美術グループを紹介し、インドネシアのバンドンとジョグジャカルタでは美術家のカラーがどう違うかを解説する。2009年8月から3年半にわたった美術紙の連載記事に、書き
福岡市東区の西戸崎、雁ノ巣にはかつて進駐軍の米軍キャンプがあり、兵士とその家族用の一戸建て住宅「米軍ハウス」もあった。1972年ごろキャンプは撤収したが、その後「米軍ハウス」の一部は一般向けの賃貸住宅にもなった。 ロックバンド「ダイナマイト・ゴーン」のベース、セイヤこと栗原誠也が「米軍ハウス」を借りたのは76年ごろだ。 「家賃が安いこともあったが、アメリカへの憧れもあったかな」 誠也だけでなく、音楽をやっている仲間も「米軍ハウス」に集まっていた。廃墟(はいきょ)になっていた米軍の将校クラブに行くと、残されたSPレコードが散逸していた。ほとんど日本には紹介されていないブルースやロックだった。 「このSP盤を仲間たちで熱心に聴いたこともありました」 もちろん、借りた「米軍ハウス」はアコースティックギターなどの練習場でもあった。 同じバンドのギター、吉村謙一は九州産業大学の学生で、東区香椎に住ん
ねんど大介さん 尖閣で中国追われ-台湾で活躍の芸人 お笑いが僕の使命 「中華圏一」目指す 2014年07月14日(最終更新 2014年07月14日 10時49分) 台北市の住まいに近い屋台街「士林夜市」でポーズを取るねんど大介さん。今年芸歴20年になった写真を見る 台湾で活躍する日本人お笑いタレントがいる。ねんど大介(本名藤田大介)40歳。福岡生まれで長崎育ち。中国雑技団との出会いを機に語学と大道芸を学び、上海を拠点に中国のお笑い界で売れっ子になった。ところが2012年、日本政府による沖縄県・尖閣諸島の国有化で日中関係が悪化して仕事が激減。昨春から台湾に活躍の場を移している。「往生際が悪いんですよね」。目指すは「中華圏で一番有名な日本人芸人」である。 (台北・横尾誠) ●失恋からスタート なぜ中華圏に仕事を求めたのか。「最初は恋、だったんですよ、これが」 長崎県内の高校を卒業後、プロを目指
「原作に旭日旗」とドタキャン 韓国の「ワンピース」企画展 公共施設が取り消し 2014年07月10日(最終更新 2014年07月11日 01時24分) 取りやめになった日本の人気漫画「ONEPIECE」の企画展会場に置かれたキャラクター人形=10日、ソウルの「戦争記念館」(聯合=共同)写真を見る 【ソウル植田祐一】ソウルで12日から開催予定だった日本の人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」の特別企画展について、会場となる公共施設側が「原作に旭日旗のような図柄が登場する」として、ホールの貸し出しを取り消していたことが分かった。韓国メディアが伝えた。 会場は政府系機関が運営する戦争記念館。主催者側によると、9日夕に同館関係者から「作品にも展示にも全く問題がないのはよく分かるが、政治的議論に巻き込まれるので仕方がない。申し訳ない」と口頭で通知されたという。主催者側は「賃借料も完納しており、
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