世の中には日常のささいなことで満足する人と、すばらしい結果がでているのに全く満足しない人がいます。 「どの程度のことが達成できたら満足するか」という点を、ちきりんは“満足の沸点”と呼んでいます。個々人によって満足の沸点は異なり、とても高い人と低い人がいます。 人生の中でも沸点の高い時期と低い時期があります。たいてい若い時の方が満足の沸点は高いため、若者は常に社会や自分に不満、フラストレーションを感じています。 けれど誰でも年をとるにつれて満足の沸点は下がってきます。中年からシニアの年代になれば「ご飯がおいしい」、「孫から電話があった」くらいのことで満足を感じられるようになります。 年齢と共に満足の沸点がさがるのは、悪いことではありません。満足の沸点が低ければ、より確実に「満足」を感じることができ、「幸せ度」が上がっていきます。それは若い人には妥協と見えますが、中高年からみれば“人生への感謝